インタレスト・カバレッジ・レシオ
これは、<営業利益+受取利息・配当金>を<支払利息>で割った数字で、金融費用である「借入利息の支払い能力」を見る比率です。1倍以上が必要とされます。1倍未満だと<営業利益+受取利息・配当金>で<支払利息>を払うことができないということを表しています。

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インタレスト・カバレッジ・レシオ

金融機関の担当者が重視するのは、融資先に<返済能力>があるかということです。利益が黒字であるか赤字であるかは当然見ています。でもそれだけでは<返済能力>はわかりません。
日本銀行の考査があったときに(金融機関は定期的に日本銀行の考査があります)、考査官と話をした際にしつこく確認されたことが、債務者の「インタレスト・カバレッジ・レシオ」でした。
これは、<営業利益+受取利息・配当金>を<支払利息>で割った数字で、金融費用である「借入利息の支払い能力」を見る比率です。1倍以上が必要とされます。1倍未満だと<営業利益+受取利息・配当金>で<支払利息>を払うことができないということを表しています。
つまり、1倍未満は、「借りた利息」ですら「営業で稼ぐ利益」で返すことができていないということですので、<返済能力>に疑問が持たれます。
実際に融資の現場では、「営業利益」が出ているのに「支払利息」の方が多いため、「インタレスト・カバレッジ・レシオ」の数字は1倍未満となるケースが結構あります。こういうときは借入金が過大ではないか、簿外債務がないかなどチェックをします。借りたお金の利息をきちんと返せる能力があるか「インタレスト・カバレッジ・レシオ」は意識しておくといいと思います。